2011年5月20日金曜日

<殺人>2歳女児の腹踏み殺害に「胸痛む」涙の住民ら 児相に虐待情報な?

 幼い命が、また理不尽に失われた。クリスマスの25日、広島県東区山根町のマンション1室で起きた2歳児の殺害事件。県警によると、亡くなった尾崎朱音(あやね)ちゃんの体には古傷やあざが多数あり、虐待の常態化を疑わせるという。「かわいそうで、胸が痛む」。師走の住宅街に、やるせなさが漂った。

 事件の現場は、広島駅北東約1キロの住 rmt CABAL
宅街にある5階建てマンション。4階の一室に、朱音ちゃんと母親(27)、吉村雅史容疑者(35)が暮らし始めたのは今年夏。捜査関係者らによると、室内は3LDK。吉村容疑者は、母親と別室で寝ていた朱音ちゃんを踏みつけるなどして殺害。母親は「寝ていて気付かなかった」と話しているといい、朝になって異常に気付いた吉村容疑者が救急に通報した。


 25日朝、酸素マスクを付けて搬送される朱音ちゃんを目撃した近所の人は、呆然(ぼうぜん)としている2人を見たという。町内の男性(70)は「涙が出る」と言葉少なだった。

 現場の約200メートル西にある広島市児童相談所や警察には、虐待をうかがわせる情報はなかったという。マンションの同じ階に住む女性(18)は「顔を見た
ことも、物音を聞いたこともなかった」。一方、マンション前をよく通る女性(43)は「夏ごろは、『ぎゃー』という子どもの泣き声を聞いた」と言う。朱音ちゃんと同じ保育園に長男(6)が通う男性(37)は「こんなことが起きるなんて……。信じられない」と声を落とした。

 保育園の園長によると、朱音ちゃんは最近しゃべれるようになり、「おはよ
う」と声をかけてくれていたという。園では元気に生活していたといい、「かわいい年ごろだけに、ショックでならない」と言葉を詰まらせた。【中里顕、星大樹、北浦静香】

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引用元:RMT